(・・・・・・それでも、ソレスタルビーイングにいることを選んだのは、アタシなんだから・・・・・・)

  自室の暗がりで、は膝を抱えた。

  (・・・・・・アタシは、ここにいたい・・・・・・!!)
  ぎゅっと抱え込んだ膝に、額を押し付けた。

  自分が過去に所属していた組織について、誰かが指摘するだろうと思っていた。
  スメラギ・李・ノリエガか、ラッセ・アイオンか、イアン・ヴァスティか、それとも別の誰かか      .

  (今まで誰も言わなかったことの方が、おかしいのよ・・・・・・・・・もう、タイムリミットなのかもしれない・・・)

  全てが明らかになっても、それでもここにいられるだろうか?
  過去のことなんて関係ない、今が全てだと言い切るには、少々自分の過去は重すぎた。
  ソレスタルビーイングにいても、自分はではいられないのか      .

  (・・・ごめんなさい、アタシはまた、迷惑をかけようとしている・・・・・・)

  それでも、ソレスタルビーイングで戦うことを選んだのは、自分自身だ。
  というコードネームを手にしたときに、その皮肉に笑っても、それでもここにいることを選んだのは自分に他ならない。

  「・・・今更、引き返せやしない・・・・・・進むしかないのよ、      
  (     その先に、光がなくても・・・・・・)

  もう一度、膝をぎゅっと抱えて、深く息を吐いて、は暗がりから立ち上がった。








     >> #04−4 ・ another side








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