ブリッジの扉が開き、まず刹那が入ってきた。
その後、視線を伏せたままスメラギ・李・ノリエガが入ってくる。
万感の思いをこめて、フェルトが口を開いた。
「スメラギさん、お帰りなさい」
「お久しぶりです、ノリエガさん」
「相変わらず、無茶な戦術だ」
ミレイナの後ろから、久しぶりに見るソレスタルビーイングの戦術予報士にラッセは声をかけた。
また一人、仲間が戻ってきた喜びを隠し切れずに、声が弾む。
「あたしは・・・・・・」
目を伏せて視線を外したスメラギの後ろから、入ってきた人物の顔を見てフェルトが息を呑んだ。
「あ・・・・・・?!」
「ロックオン?!!」
イアンも目を見開き、ラッセも思わず声をあげていた。
「ロックオン、生キテタ! ロックオン、生キテタ!!」
ハロまでが嬉しそうに目を点滅させて、その人物に向って弾んで行く。
「熱烈な歓迎だな」
皮肉気に笑みを浮かべたその人物の顔は、4年前の戦闘で死亡したはずのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトスと、まったく同じだったのだ。
だが、ロックオン・ストラトスであるはずがない。
彼は、確かに先の戦闘で死亡したのだから。
ラッセは説明を求めるように、スメラギに視線を向けた。
「どういうことだ?」
「弟さん、なんですって ?!!」
皆の顔を見て、そう答えたスメラギが突然息を呑んだ。
「?」
不審に思い、ラッセはスメラギの視線を追った。
皆の一番後ろ、がいた。
「・・・・・・・・・どうして・・・?」
ほとんど言葉にならずに、スメラギが唇で呟く。
がゆっくりと進み出た。
「初めまして。・です」
「・・・・・・・・・?!」
茫然と問い返したスメラギに、はにっこりと笑みを浮かべた。
「スメラギ・李・ノリエガさんですよね? 他のメンバーから話は聞いてました」
差し出された手と、目の前で微笑むの顔と、その間で視線を揺らしていたスメラギが恐る恐るその手を握った。
「・・・・・・どうして、あなたが・・・?」
スメラギが漏らした問いに、ラッセは横に並ぶを見た。
けれど、は浮かべた笑みを濃くしてその問いには答えず、スメラギの背後にいたロックオンに向って手を差し出した。
「そっちの、彼も、初めまして。よろしく」
「ああ・・・よろしく」
握手を交わす・とロックオン・ストラトス その二人を呆然と、スメラギ・李・ノリエガとフェルト・グレイスが見つめていた。
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