ベット・スプリングは軋む
「〜」
「うざい」
背後から自分の上に覆いかぶさってきたカカシを邪魔気に、は一言で切って捨てた。
「〜」
それでも諦めずに背中にへばりついているカカシを今度は無視しては小説を読み続けた。
「〜」
「・・・・・・」
「〜、、〜、〜」
「あぁぁぁぁ〜、うるせぇ・・・さっきから何だ?!」
やっと振り向いてくれたに嬉しそうにカカシは微笑んだ。
「任務から帰ってきて、せっかくオレの家にお泊りに来たんだし、ね?」
「何が『ね』だ、何が?!それにお前の家に『泊まりに来た』んじゃない。近くまで来たから、寄っただけだ」
しっかりと否定したに、少し拗ねたようなカカシがの背中にへばり付いたまま言った。
「そう言いながら、ちゃっか寛いでるは何?」
からかうように言われ、スクッとは立ち上がった。
「帰る」
あっさり自分の腕中から立ち上がって玄関へ歩き出すに、カカシは慌てての上着の裾を掴んだ。
「待った、待った、待った〜!オレは嬉しいんだって、がオレの傍にいてくれるのが!!」
立ち止まったは、カカシの方は振り向かずに言った。
「そういうこと、真顔で言うなよ・・・」
「だからさ、な?今日は泊まってかない?」
「・・・・・・・・・分かった。今日だけだからな、今日だけ!」
小さな声でそう言ったの声をしっかりと聞いて、カカシはにこりと笑うと、無理やりの上着の裾を引き寄せた。
「うわっ?!」
立っていたは、床に膝立ちしていたカカシに急に引き寄せられ姿勢を崩した。が、そこはさすがに現役上忍暗部、無様に床に倒れ込みはしなかったが、それでもカカシの腕の中で体を支えるために、確りとカカシの肩に掴まってしまった。
「じゃぁ、せっかく泊まってくんだから、イイコトしない?」
慌てて離れるための抵抗をしようとしたの耳元でカカシが囁く。
「な、離せ!!エロ上忍!!!」
真っ赤になりながらも抵抗を試みるの腰をしっかりと抱き寄せ、さらに触れるか触れないかの距離での耳元に囁きかける。
「子供じゃないんだから『泊まってく』の意味ぐらいも分かってるでしょ?」
「わ、分からない、分かるもんか〜ぁ」
腰に置いていた手を上へと動かし、の上着の裾から更にその背中へと手を移動させながら、腕の中で未だに抵抗を試みている聞き分けのないに苦笑を浮かべながら、カカシは囁く。
「長期任務で会えなかったんだし、久しぶりにイイよね?」
「う〜〜〜〜〜〜〜」
少しは大人しくなったが、それでも腕の中で唸り声をあげているの髪に顔を埋めて、カカシは苦笑する。
「う〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった。」
聞こえるか聞こえないかの声で呟いて耳まで真っ赤になっているに心底幸せそうな笑顔を見せて、カカシはの上着に手をかけた。
「カカシ、ちょっと待てって!!」
「大丈夫、キモチイイコトしかしないからさ」
そう言いながら有無を言わさずの上着を脱がそうとするカカシに、は何とか抵抗を試みるがカカシの手は止まらない。
「ちょっとカカシ?!・・・・・・っ!!」
カカシは苦笑を浮かべると、の唇に自身の唇を重ねた。突然のことにが目を見開く。
「んっ・・・・・・・・・」
カカシはの腰から下へと手を滑らせる。
「・・・・・・・・・」
「っ・・・じゃねぇよ、このエロ忍者!!!」
の意思を無視したカカシの行動に、はとうとう声を荒げて、カカシの脇腹に膝蹴りを叩き込んだ。
「っっっぅ・・・・・・・・・悪い悪い、つい夢中になっちゃった」
息を詰まらせた後、カカシは素直に言って優しくの髪を撫でる。
「・・・カカシ・・・・・・」
目を伏せるの表情が愛しくて、カカシはをギュッと抱きしめた。そのままカカシはの腰と脚に手をまわして抱き上げた。
「うわっ・・・?!」
所謂『お姫様抱っこ』に焦ったは咄嗟にカカシの背中にしがみ付いた。カカシはベッドの上にを下ろすと、圧し掛かるようにキスをした。
「ん・・・・・・・・・カカシ・・・ッ」
「・・・・・・」
ギシッとベットのスプリングが軋んで、触れ合う二人の体温が溶け合っていった。
アトガキ
バカップル、一組様入りま〜す!!エロいし甘いしどうなのよっ?!
抱き締められて、抱き締めて・・・・・・そしてあなたを感じたい・・・・・・・・・
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